- 横浜市トップページ
- ビジネス
- 共創の取組
- 民間資金等の活用
- 成果連動型民間委託契約方式(PFS)
- 成果連動型民間委託契約方式(PFS)
ここから本文です。
成果連動型民間委託契約方式(PFS)
最終更新日 2023年3月9日
横浜市では、生産年齢人口の減少や超高齢社会の進展により、財政運営においても一層厳しさを増すことが見込まれています。今後、ますます複雑・多様化する社会課題や地域課題に対応していくためには、多様な主体との協働・連携の強化によるオープン・イノベーションの推進と効率的かつ適正な財政運営の推進が不可欠です。
このようなかつてない社会状況の変化に直面するなか、ソーシャル・インパクト・ボンド(SIB)などの成果連動型民間委託契約方式(PFS)については、横浜の持続的成長・発展の実現に有効な新たな発想に基づく共創の手法の一つと位置付け、平成27年度から導入に向けた検討・試行に取り組んでいます。前例にとらわれず、効果的な行政分野においてソーシャル・インパクト・ボンド(SIB)などの成果連動型民間委託契約方式(PFS)の活用を積極的に検討・導入し、横浜の未来を見据える施策の推進に生かしていきます。
成果連動型民間委託契約方式(PFS:Pay For Success)
成果連動型民間委託契約方式(PFS)による事業について
成果連動型民間委託契約方式(PFS)による事業とは、地方公共団体等が民間事業者等に委託等する事業のうち、解決を目指す行政課題に対応した成果指標を設定し、支払額を当該成果指標の改善状況に連動させる契約方式により実施するものです。
成果連動型民間委託契約方式(PFS)の活用により期待される効果について
成果連動型民間委託契約方式(PFS)の活用により期待される効果には、以下のようなものがあります。
- 行政課題の解決に民間事業者のノウハウ等が積極的に活用されることや、民間事業者による柔軟できめ細やかなサービスが提供されることで、国民や地域住民の満足度の向上といったより高い成果(アウトカム)が創出されること
- 行政課題の解決に向けたノウハウを有する多様な民間事業者の公共サービスへの参入機会が創出され、民間事業者において、そのノウハウの蓄積・改善が進み、民間事業者の育成が促進されること
- 地方公共団体等から民間事業者に対する支払額等が、成果指標の改善状況に連動することで、個々の事業の費用対効果が高まり、ワイズスペンディング(賢い予算支出)が図られること
- 解決を目指す行政課題(政策目的)に向け、事業とその成果との結び付き(因果等の関連性)を整理するとともに、成果指標を設定し、その測定に情報やデータを整備し、活用することにより、EBPM(エビデンス・ベースド・ポリシー・メイキング。証拠に基づく政策立案)の推進が図られること
成果連動型民間委託契約方式(PFS:PayForSuccess)ポータルサイト(内閣府成果連動型事業推進室)(外部サイト)
令和4年度の取組
令和4年度 ひとり親家庭思春期・接続期支援事業(子への学習支援)における成果連動型業務委託
学習につまずきやすい小学校から中学校への接続期であり、思春期を迎えて親子の関係が難しくなる中学1年生のひとり親家庭の児童を対象とし、一人ひとりの学習における悩みの克服や、学習習慣の定着を図ることにより、進学の支援や将来のビジョンの育成を行うことを目的として訪問による学習支援を実施します。
また、本委託事業では、事業者の能力・知見を活用することで、より高い成果を実現するとともに、事業効果の検証に向けたデータや知見の収集を目的とし、あらかじめ定めた成果指標の達成状況に応じて支払額が変わる成果連動型委託契約により事業を実施します。
詳しくは、下記URLからご確認ください。(こども青少年局HPへアクセスします。)
https://www.city.yokohama.lg.jp/business/nyusatsu/kakukukyoku/2022/itaku/kodomo/sisyunnki_kosienn.html
令和2・3年度の取組
ソーシャル・インパクト・ボンドを活用したオンライン健康医療相談モデル事業
妊娠期から特に不安が強くなりやすい産後4か月までの間に、オンラインで気軽に専門の医師に相談ができるサービス(産婦人科オンライン・小児科オンライン)を提供し、サービス利用による母親の産後うつのリスク軽減効果を検証しました。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
【令和2~3年度 SIBモデル事業概要】
〇対 象:妊娠期から特に不安が強くなりやすい産後4か月までの妊産婦の希望者(約730名)
〇手法:モデル事業の参加希望者を次の2つのグループA、Bにランダムに振り分け、グループ間で産後うつリスク比較しました
〇研究方法:対象者を自動的にグループAまたはグループBに分け、グループごとに以下のサービスを提供し、産後3か月を迎える時点で、エジンバラ産後うつ質問票(EPDS)によりサービス利用による母親の産後うつのリスク軽減効果を検証します。
- グループAの方:平日夜間のオンライン健康医療相談、産後に利用可能な日中の助産師相談、妊娠中から産後に役立つ専用ウェブサイトを閲覧できます。
- グループBの方:妊娠中から産後に役立つ専用ウェブサイトを閲覧できます。
※本事業は新たな公民連携手法であるSIBを活用した委託事業として実施され、母親の産後うつのリスク軽減効果を成果指標として評価を行い、成果に応じた委託料を支払いました。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
◆実施結果
・令和 2・3 年度 オンライン健康医療相談モデル事業における 業務実施報告書(PDF:1,118KB) (株式会社Kids Public)
・令和 2・3 年度 オンライン健康医療相談モデル事業における 研究結果報告書(PDF:2,261KB) (国立大学法人東京大学)
◆記者発表 令和4年5月9日
横浜市初のSIBモデル事業として実施した「オンライン医療相談」の最終評価結果を踏まえ、港北区でサービスを開始します!
https://www.city.yokohama.lg.jp/city-info/koho-kocho/press/seisaku/2022/sib-hyouka.html
◆記者発表 令和2年8月26日
民間資金を導入したSIBモデル事業が令和2年9月から始動~港北区をフィールドに産後うつリスクの軽減効果を検証~
https://www.city.yokohama.lg.jp/city-info/koho-kocho/press/seisaku/2020/200826sibmodel.html
◆記者発表 令和2年10月28日
港北区オンライン医療相談研究に参加しやすくなりました!
https://www.city.yokohama.lg.jp/city-info/koho-kocho/press/seisaku/2020/202001027sibkohoku.html
これまでの取組
SIBモデル事業~オンライン健康医療相談サービスを活用した母親の不安軽減への取組~
令和元年度:横浜市におけるソーシャル・インパクト・ボンド(SIB)事業の組成に向けた母親の不安解消事業(成果連動型モデル)業務委託
◆受託者
(株)KidsPublic
◆事業概要
(株)KidsPublic「産婦人科・小児科オンライン」サービスを活用した、成果連動型委託契約によるモデル事業を実施
◆実施目的
妊娠後期から産後初期段階の母子を対象に(株)KidsPublic「産婦人科・小児科オンライン」のサービスを提供し、育児不安の減少及び効率的・効果的な医療受診等についての効果を検証
○参加者募集 港北区の産婦人科
○対象数 上記産婦人科利用者のうち妊娠後期の妊婦約110名
◆実施結果
横浜市ソーシャル・インパクト・ボンド(SIB)モデル組成等委託業務 事業実施報告書(PDF:1,070KB) (作成:株式会社KidsPublic)
平成30年度:横浜市ソーシャル・インパクト・ボンド(SIB)モデル組成等委託
◆受託者
EY新日本有限責任監査法人
◆事業概要
(株)KidsPublic「小児科オンライン」サービスを活用したモデル事業を実施
◆実施目的
「小児科オンライン」を活用した本格的なSIBモデルを実施するための基本的なエビデンス収集
○参加者募集 港北区地域子育て支援拠点「どろっぷ」・「どろっぷサテライト」
○対象数 上記支援拠点利用者(0歳児を育てる保護者)のうち約70名
平成30年度:横浜市ソーシャル・インパクト・ボンド(SIB)モデル組成計画策定
◆受託者
EY新日本有限責任監査法人
◆事業概要
「産婦人科・小児科オンライン」サービスを活用したソーシャル・インパクト・ボンド(SIB)モデル事業計画の策定
平成29年度:横浜市ソーシャル・インパクト・ボンド(SIB)モデル実施スキーム案の構築・導入に向けた調査委託
◆受託者
デロイトトーマツコンサルティング合同会社
◆事業概要
ソーシャル・インパクト・ボンド(SIB)事業のスキーム案の検討
社会的インパクト評価モデル事業~子どもが安心して過ごせる居場所づくりへの取組~
平成28年度:ソーシャル・インパクト・ボンド(SIB)モデル組成等委託
◆受託者
株式会社 公共経営・社会戦略研究所
◆事業概要
家庭環境等に何らかの困難を抱える子どもを主な対象とした学習支援・生活支援・居場所づくりのモデル組成、評価計画
◆実施目的
特定の社会的課題の解決に資するソーシャル・インパクト・ボンド(SIB)のモデル組成、運用開始及びソーシャル・インパクト・ボンド(SIB)の評価計画の策定
◆記者発表
https://www.city.yokohama.lg.jp/city-info/koho-kocho/press/seisaku/2016/20161025-037-24202.html
◆実施結果
2020(令和2)年度横浜市社会的インパクト評価モデル事業評価報告書(2017年度~2020年度 総括版)(PDF:2,669KB)
(作成:株式会社 公共経営・社会戦略研究所)
2019(令和元)年度横浜市社会的インパクト評価モデル事業評価報告書(PDF:3,973KB)
(作成:株式会社 公共経営・社会戦略研究所)
2018(平成30)年度横浜市社会的インパクト評価モデル事業評価報告書(PDF:2,377KB)
(作成:株式会社 公共経営・社会戦略研究所)
2017(平成29)年度横浜市社会的インパクト評価モデル事業評価報告書(PDF:3,228KB)
(作成:株式会社 公共経営・社会戦略研究所)
平成27年度:ソーシャル・インパクト・ボンド(SIB)調査研究業務委託
◆受託者
株式会社 公共経営・社会戦略研究所
◆事業概要
本市の事業へのソーシャル・インパクト・ボンド(SIB)導入可能性について、欧米や他都市の事例等を参考に調査・検討を実施
◆実施結果
横浜市ソーシャル・インパクト・ボンド(SIB)の導入可能性・調査研究報告書 (PDF:2,608KB)(作成:株式会社 公共経営・社会戦略研究所)
共創オープンフォーラム
令和元年11月26日「第2回ソーシャル・インパクト・ヨコハマ2019」~こどもの健やかな成長を支援するための公民連携とデータ活用(PDF:438KB)
令和元年8月21日「ソーシャル・インパクト・ヨコハマ2019」~子どもの居場所づくり・学習支援の取組から~(PDF:272KB)
平成29年4月22日「ソーシャル・インパクト・フォーラム ヨコハマ」(PDF:548KB)
PDF形式のファイルを開くには、別途PDFリーダーが必要な場合があります。
お持ちでない方は、Adobe社から無償でダウンロードできます。
Adobe Acrobat Reader DCのダウンロードへ
このページへのお問合せ
ページID:405-376-563