【表紙】 こども、みんなが主役!よこはまわくわくプラン 第3期横浜市子ども・子育て支援事業計画/横浜市こども計画 やさしい概要版 計画期間:令和7(2025)年度から令和11(2029)年度 よこはまわくわくプランは、こども・若者が主役となり、こども・若者一人ひとりの幸せと育ちを応援するまちを目指すために、横浜市が作る計画です。 横浜市 【1ページ】 よこはまわくわくプランは こども、みんなが主役です ポイント! ・こども・若者のみなさんは、一人ひとりがとても大切な存在です。そして、自分らしく幸せに成長でき、暮らせるように、社会全体で支えていくことがとても重要です。 ・ 2023年から始まった「こども基本法」や、「こども大綱」は、すべてのこどもや若者が、健やかに成長し、幸せな生活を送ることができる社会を目指しています。これを「こどもまんなか社会」と呼んでいます。 ・ 2025年4月には、新たに「横浜市こども・子育て基本条例」ができました。この条例では、「こどもまんなか社会」を実現するために、横浜市のこどもや子育てについて、市全体で大切にすることや取り組むこと、こども・若者の声を聴き、取組に生かしていくことなどを定めています。 ・横浜市は、「こども基本法」や「横浜市こども・子育て基本条例」をふまえて「よこはまわくわくプラン」をつくりました。 この計画にそって、横浜市のこども・子育て支援を進めていきます。 ・「よこはまわくわくプラン」は、「こども、みんなが主役」の計画です。 年齢が小さなこどもたちだけではなく、心とからだが育つ途中にある若者も含めて、こどもも大人もみんなが「わくわく」できるような横浜にしたいという思いを込めています。 【2ページ】 皆さんの意見を生かして、 よこはまわくわくプランを作りました ・市民のみなさんの意見を、よこはまわくわくプランに生かすために、2024年10月から11月にインターネットなどで意見を募集しました。 ・全体で1,071通、そのうち10代までのかたから268通の意見が届きました。 いただいた意見の一部と、これからの対応について紹介します。 ・若い世代もこの横浜市をより良く暮らしやすいまちにしていきたいです。そのために、若い世代の声もだいじにして頂きたいです。 瀬谷区 10歳代 ・『大人ができないことをこどもができるわけないだろう。』などと思わずに、こどもを頼って欲しいです。 中区 10歳代 ・こども・若者は、地域社会を構成する一員であり、また次代を担う存在であるからこそ、その声を聴くことが大切と考えていますので、計画の中にあらためてその説明を追加しました。 横浜市 ・のびのびと遊ぶことができる場所が少ないと感じました。 金沢区 10歳代 ・友達と教え合いながら勉強をしたいのですが、なかなかできません。会話をしても大丈夫な勉強の出来る場所を増やして欲しいです。 戸塚区 10歳代 ・ボールが使える広い場所、みんなで楽しく遊べる場所が欲しいです。 中区 10歳代 いただいたご意見を参考に、居場所・遊び場の充実に取り組んでいきます。 横浜市 【3ページ】 「よこはまわくわくプラン」で取り組む内容 2つの重点テーマ、3つの施策分野、9つの基本施策で取組を進めます。 重点テーマ1 すべてのこどものウェルビーイングを支える 方向性1 こども・子育て家庭を支えるための地域のネットワーク ・区役所には、いろいろな相談ができる「こども家庭センター」ができます。こどもたちが安心して生活できるように、こどもの身近にある組織や大人が協力して、こどもや子育て家庭を支えるネットワークを作っていきます。また、困ったときに相談できたり、必要な手助けが届くようにします。 ・身近な地域で、こどもたちが安心して過ごせるような環境を整えていきます。 【たとえば、こんなことに取り組んでいきます】 ・SNS相談など、こどもたち自身が相談でき、支援につなげられる環境づくり ・交通安全対策や、とう下校時の見守り活動など 方向性2 居場所・遊び場、体験活動の充実 ・いろいろな年齢のこどもたちが、家や学校以外でも、安心して過ごせる居場所を充実させていきます。また、いろいろな遊びや、新しい体験ができる機会を増やしていきます。 【4ページ】 【たとえば、こんな居場所・遊び場があります】 ・青少年の地域活動拠点(7か所)  いろいろな年齢のこどもたちが交流し、様々な体験活動をおこなっています。 ・図書館(18か所)  中央図書館では、こどもたちが楽しく学べる「のげやま子ども図書館」を作っています。2025年度に“おやこフロア”がオープンし、そのご“子どもフロア”を作っていきます。 ・こども食堂(約200か所)  町内などで、みんなで楽しく食事ができる場所です。近所や地域の人たちが食事をつくって待っています。 ・公園(約2,700か所)  地域のみんなが自由に楽しみ、こどもたちがそと遊びできる身近な場所です。 ・プレイパーク(22か所)  公園などで、木登りや泥んこ遊びなどの自由な遊びができます。プレイリーダーが自由な遊びを広げます。 方向性3 こども・若者の思いや声を聴き、生かしていく取組 ・こども・若者のみなさんは、一人ひとりが、地域やまちの大切な一員です。みんなの声を聴いて、地域やまちをより良くしていくことが横浜市役所の大事な役目です。みんなの思ったことや、疑問など、ぜひ言葉にして伝えてみてください。様々な機会に声を届けてもらえるよう、横浜市全体で取り組んでいきます。 【たとえば、こんなことに取り組んでいきます】 ・青少年の地域活動拠点でのヒアリングやワークショップ ・キッズクラブ・学童におけるアンケート ・イベントなどでの発表や話し合いなど 【5ページ】 重点テーマ2 子育て家庭が実感できる「ゆとり」を生み出す 子育てをしている保護者が時間や気持ちにゆとりを持って生活できるようサポートして、親子の笑顔と幸せを応援します。 方向性1 時間的負担感の軽減 ・仕事と家の用事のバランスをとるためのサポートを工夫したり、子育てに必要な手続などを簡単にすることで、親子の時間の充実につなげます。 方向性2 精神的負担感の軽減 ・困ったときにいつでも相談できるようにしたり、必要な情報を簡単に知ることができるようにして、安心感を持てるようにします。 方向性3 経済的負担感の軽減 ・安心して子育てできる環境をつくるため、お金の負担が少なくなるようにします。 子育て家庭の「ゆとり」ってどんなこと?  子育てちゅうの家庭で、両親ともに仕事を持っている家庭が増えています。  10年前の横浜市では、両親ともに仕事を持って働いている割合は約4割でしたが、今では約7割になりました  仕事と、大人が家でやらなくてはいけないことが多くて、毎日が忙しすぎると感じている人がたくさんいます。  気持ちに余裕をもって、こどもと話したり、遊んだりする時間が持てるようにすることを「ゆとり」と言っています。 【6ページ】 主な事業・取組 ・子育て応援アプリ「パマトコ」 ・にもつかるがる保育園 ・ちゅう学校給食事業 ・放課後キッズクラブ・放課後児童クラブにおける長期休業期間中の昼食提供 ・子育てタクシー普及促進事業 ・一時預かり事業 ・商業・集客施設等での一時預かり促進事業 ・こどもが楽しめる体験プログラム付き一時預かり事業 ・妊産婦・こどもの健康相談事業 ・妊娠・出産相談支援事業 ・地域子育て支援拠点における利用者支援事業 ・こども家庭センター機能の設置 ・出産費用助成事業 ・小児医療費助成事業 ・児童手当 ・児童扶養手当 「ゆとり」が増えたかどうか、どうやって調べるの?  横浜市では、子育てに役立つ情報を集め、いろいろな手続をオンラインで行うことができる子育て応援アプリ「パマトコ」をつくりました。このパマトコを使って、子育て家庭のアンケートを取ることで「ゆとり」を感じている割合を調べて参考にしたいと考えています。 【7ページ】 施策分野1 すべてのこども・子育て家庭への切れ目のない支援 基本施策1 赤ちゃんを生み育てるための知識を広め、相談に応じます。安全に安心して妊娠・出産するためのサポートや、生まれる前から赤ちゃんが元気に育つためのサポートに取り組みます。 たとえば、こんなことに取り組んでいきます ・こんにちは赤ちゃん訪問事業 ・思春期保健指導事業 基本施策2 親子があつまれる場所を増やし、小さなこどもが楽しく遊びいろいろな体験ができるようにします。保護者が気軽に相談できる場所を作り、地域ぐるみでこども・子育てを温かく見守ります。 たとえば、こんなことに取り組んでいきます ・地域子育て支援拠点事業 ・地区センターにおける親子が集う身近な場の創出 基本施策3 保育所や幼稚園がよりよい場所となるように取り組みます。また、助けが必要なこどもへのサポートや、小学校に入学した後の生活につなげるためのサポートに取り組みます。 たとえば、こんなことに取り組んでいきます ・「よこはま・保育・教育宣言〜乳幼児の心もちを大切に〜」を活用した取組の推進 ・一時預かり事業 ・幼稚園、保育所、認定こども園と小学校との円滑な接続 【8ページ】 基本施策4 小学校に入学してから大人になるまでのいろいろな居場所・遊び場づくりや、地域での見守りを進めます。こどもや若者の意見を大切にし、人権を守る取組を進めます。 たとえば、こんなことに取り組んでいきます ・放課後児童育成事業 ・ちゅう学校給食事業 ・こども・若者の居場所づくり ・子どもの文化体験推進事業 基本施策5 障害のあるこどもや医療てきケアが必要なこどもへの相談やサポートを充実していきます。 障害のある人とない人が共に暮らす社会を目指して、社会全体の障害への理解を広げます。 たとえば、こんなことに取り組んでいきます ・地域療育センター運営事業 ・医療てきケア児・医療てきケアしゃ等支援促進事業の推進 【9ページ】 施策分野2 多様な境遇にあるこども・子育て家庭への支援 基本施策6 こども・若者の悩みやSOSに早く気付き、支える環境を作るとともに、学校や地域の人などと協力して、困りごとや悩みに寄り添ってサポートします。また、こども・若者が気軽に相談できる場所やSNSの窓口を充実します。 たとえば、こんなことに取り組んでいきます ・困難を抱える若者に対するSNS相談事業(よこはま子ども・若者相談室) ・ヤングケアラー支援事業 基本施策7 ひとり親家庭の生活をサポートし、将来の目標につながるようこどもの学習支援を進めます。家庭で暴力を受けた人や、困りごとや悩みを抱える女性、そのこどもが安心して暮せるように支えます。 たとえば、こんなことに取り組んでいきます ・ひとり親サポートよこはま ・若年女性支援モデル事業 基本施策8 こどもが暴力や暴言などでつらい思いをしないように守るため、児童相談所などのサポートを強化します。いろいろな事情があって家庭で暮らすことのできないこどもが安定した生活を送れるよう支える取組を進め、こどもが自分の意見を言える機会を作ります。 たとえば、こんなことに取り組んでいきます ・区役所や児童相談所などでの相談・支援 ・里親等委託の推進 【10ページ】 施策分野3 社会全体でのこども・子育て支援 基本施策9 働きながら無理なく子育てできるように、いろいろな働きかたを進める企業を応援するなど、社会全体で子育てを支えます。こどもまんなか社会に向けて、こどもや子育てちゅうの人を応援し、安全で安心な地域を作ります。また、こどもの意見を市の取組に生かします。 たとえば、こんなことに取り組んでいきます ・誰もが働きやすい職場環境づくりの推進 ・こどもの交通安全対策の推進 ・結婚を希望する人や子の結婚を希望する保護者向けの啓発・情報提供や若い世代向けのライフデザイン支援 横浜市のこども・若者を取りまく状況 ・横浜市の18歳未満の人口は、10年間で約1割減って、2024年時点で約51万人です。 ・横浜市の出生すうは減り続け、2022年時点で約2万3千人になっています。 ・年齢が小さいうちからのインターネットやゲームの利用が増え、SNSなどのトラブル、長い時間使うことによる生活習慣の乱れ、犯罪被害などが心配されています。 利用には注意が必要です。 ・夏の暑さが長く厳しく、そと遊びできる機会が減っています。 ・日本語のサポートが必要なこどもの人数は約4,200人(市立小・ちゅう・義務教育学校の人数)です。異なる文化や生活習慣を持つ人への理解が大切です。 ・障害者手帳を持っている人は増えています。放課後等デイサービスを使っている人は約1万人います。 ・不登校のこどもの人数は約9,800人(市立小・ちゅう・義務教育学校の人数)です。 ・ひきこもり状態にある15から39歳の人数は約1万3千人と推定されています。 ・児童虐待の相談に対応した件数は増えており、1年間で約1万4千件です。 【裏表紙】 「よこはまわくわくプラン」が目指す横浜の姿 すべてのこどものウェルビーイングを社会全体で支え、未来を創るこども一人ひとりが、自分の良さや可能性を発揮し、豊かで幸せな生き方を切り拓く力、共に温かい社会をつくり出していく力を育むことができるまち「よこはま」 ウェルビーイングって? ウェルビーイングは、今も将来も幸せに生きられること、毎日楽しく元気に過ごせることだよ。未来に夢を持つことや、たとえば、学校で友だちと遊んだり、家で家族と一緒にご飯を食べたりしてほっとすることも、ウェルビーイングの一部だよ。 温かい社会って? みんながお互いを思いやり、やさしい気持ちで見守ったり、助け合ったりことができる社会のことだよ。学校で友だちが困っていたら声をかけることも温かい社会を作る一部だよ。 よこはまわくわくプラン」の進めかた ・横浜市のこども・子育て支援は、たくさんの地域の大人やボランティア、会社や事業所の人たちなどによって支えられています。関係する人たちと協力して、よこはまわくわくプランを進めていきます。 ・横浜市子ども・子育て会議で、毎年どのように進んでいるかを確認します。 ・また、横浜市の取組をわかりやすく発信していくとともに、こども・若者の思いや声を聴き、生かしていく取組も進めていきます。 横浜市こども青少年局企画調整課 電話 045-671-4281 FAX 045-663-8061 Email kd-kikaku@city.yokohama.lg.jp ホームページ https://www.city.yokohama.lg.jp/city-info/yokohamashi/org/ kodomo/sonota/shingikai/kosodate/dai3kikeikaku.html 令和7年 3 月発行