感染症に気をつけよう。 2025年6月号、2025年6月16日発行。 1、横浜市の感染症流行状況。 ア、感染性胃腸炎。 流行中です。穏やかな減少傾向から再び増加、患者数が多い状態が続いています。 イ、伝染性紅斑。 リンゴ病とも言われる感染症です。流行中です。昨年6月頃からの増加傾向が継続しており、患者数が多い状態が続いています。 ウ、百日咳。 患者数が急増しています。0さい児の罹患も報告があります。 エ、梅毒。 流行中です。10から60歳代の幅広い年齢層での報告が多く、引き続き注意が必要です。 2、今月のトピック。 百日咳が増え続けています。 百日咳は特有の痙攣性の激しい咳発作を特徴とする感染症です。 重症化することもありますので、注意してください。かぜ症状で始まり、発熱することは少なく、次第に咳の回数が増えて激しい咳になります。乳児期早期では、無呼吸発作からチアノーゼという顔色や唇、爪の色が紫色に見える状態が起こったり、さらにけいれんや呼吸停止に進展することがあります。 感染の拡大を防ぐために、手洗い、定期的な換気、咳エチケット、など基本的な感染対策を心がけましょう。生後2か月からの5種混合ワクチン接種も有効です。 医療機関を受診するかどうか迷った場合には、かながわ救急相談センターに相談をしてください。電話番号はシャープ7119です。