感染症に気をつけよう。 2025年7月号、2025年7月15日発行。 1、横浜市の感染症流行状況。 ア、伝染性紅斑。 リンゴ病とも言われる感染症です。流行中です。患者数が多い状態が続いています。 イ、百日咳。 患者数がさらに増加しています。2018年の全数調査開始以降月間報告例で最多、全国では乳児の死亡例も報告されています。 ウ、梅毒。 流行中です。感染しても無症状の場合があり、気づかずに性的接触を介し周囲に感染を広げることもあります。 エ、ましん。 はしかとも言われる伝染病です。海外での感染例のほか国内感染例も増加しており、市内での報告が続いています。 2、今月のトピック。 ましんにご注意ください。 はしかとも言われるましんは、感染力の非情に強い疾患です。空気感染という、空気中に漂うウイルスを吸い込むことで感染する感染経路を持ちます。そのため、感染者と同じ空間にいるだけで感染する可能性があります。 症状としては、感染から約10日後に発熱、咳、鼻水といった症状が現れ、2日から3日熱が続いた後に39度以上の高熱と発疹が出現します。また、ましん(はしか)を疑い受診する場合には、医療機関に事前連絡の上、公共交通機関の利用を避けて受診してください。 肺炎、中耳炎、脳炎などを合併することもあります。 予防には、2回のワクチン接種が有効です。定期接種は1歳児と小学校入学前の1年間の幼児が対象です。 ましんの罹患歴やワクチンの接種歴が不明の場合は母子健康手帳を確認し、医療機関に相談をしてください。 海外渡航を計画している方は特に予防接種歴を確認してください。