感染症に気をつけよう。 2025年4月号、2025年4月15日発行。 1、横浜市の感染症流行状況。 ア、感染性胃腸炎。 3月をピークとして患者数は減ってきていますが、例年の同時期に比べると患者数は多い状態です。 イ、ましん。 はしかとも言われる感染症です。海外渡航者を中心に、患者が少しずつ増えています。 ウ、百日咳。 今、流行の中心となっているのは10歳代です。このため、4月以降、学校などで流行する可能性も考えられます。 エ、梅毒。 20から50歳代が多く報告されており、妊婦の感染事例もあります。流行が長期化しているため、注意が必要です。 2、今月のトピック。 ましんについて。 海外渡航歴がないにもかかわらず、感染したという例が少しずつ増えてきています。 主な症状は、発熱、カタル症状、発疹です。熱は高くなりやすく、39度を超える高熱がでることもまれではありません。カタル症状とは、咳、鼻水、結膜充血などの総称です。発疹は、耳の後ろから全身に広がっていくのが特徴です。 最も有効な予防方法は、ワクチン接種です。定期接種の対象となっているのは、1歳のお子さんと、小学校入学前の年長さんです。適切な時期に予防接種を受けましょう。 ましんは、現在の日本ではあまり聞かれない感染症となっていましたが、海外ではいろいろな国で流行している病気です。大型連休や夏休みに海外旅行を計画しているかたは、事前の情報収集も忘れないようにしてください。