感染症に気をつけよう。 2025年5月号、2025年5月15日発行。 1、横浜市の感染症流行状況。 ア、感染性胃腸炎。 流行中です。3月をピークとして患者数は減ってきていますが、患者数は多い状態が続いています。 イ、伝染性紅斑。 リンゴ病とも言われる感染症です。流行中です。患者数はやや減少していますが、例年同時期に比べて患者数は多いです。 ウ、百日咳。 患者数が急増しています。10歳代が全体の62.2%を占めます。 エ、梅毒。 流行中です。20から60歳代の幅広い年齢層での感染がみられます。引き続き注意が必要です。 2、今月のトピック。 百日咳が増えています。 百日咳は生後3か月未満の乳児では症状が重篤になることもあり、注意が必要な疾患です。 横浜市での今年の発生件数は1月45件、2月45件、3月38件、4月は105件となっており、過去の同時期の発生状況と比較しても、いずれの年よりも高い水準で患者が多くなっています。 小さな子どもは重症化しやすいので、生後2か月からの5種混合ワクチン接種で予防しましょう。 また、感染の拡大を防ぐために、手洗い、咳エチケット、換気など、基本的な感染対策を心がけましょう。