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最終更新日 2025年3月28日
水源林は、雨水をたっぷりと吸収し、良質な地下水に浄化するとともに、河川へ流れ出る量を調整したり、土砂の流出や洪水を緩和する機能(水源かん養機能)を持っています。
横浜市の水源の一つ、道志川が流れる山梨県南都留郡道志村に、横浜市水道局が管理する広大な水源林があります。
道志村は降雨量が多く、また豊かな森林にも恵まれており、そこで育まれた道志川の水質は極めて良好です。
大正5年に横浜市が山梨県から山林を購入して以来、100年以上にわたり、道志水源林は道志川の水を横浜市民に安定して送り続けるため、重要な役割を果たしてきました。
道志村全景
水を蓄える
森林の土壌は、樹木の葉や枝が何年にもわたって堆積し、厚い腐植層を形成します。この腐植層はスポンジのように吸湿性に富み、その重量の数倍の水を吸い込むことができるため、たくさんの雨水を蓄えることができます。
水を浄化する
森林に降った雨は、保水機能の高い森林の土壌にたっぷりと吸収され、ゆっくり地中に浸透することで良質な地下水に浄化されます。
洪水を緩和する
地下水は湧き水となって再び地上に現れ、河川となります。山々に森林がないと、降った雨は地表をすべり落ち、河川に流れ去ってしまいます。
森林の土壌は、雨水の河川への流れ出る量を調整し、洪水が起こりにくくする機能を持っています。
横浜市が保有する道志水源林の面積は2,873ヘクタールで、これは道志村の総面積7,968ヘクタールの約36%にあたります。
ブナなどの広葉樹やモミ・ツガなどの針葉樹の天然林が1,799ヘクタール、ヒノキを中心とした人工林が762ヘクタール、採草地や沢敷きなどが312ヘクタールあります。
道志水源林現況
道志水源林の約27%を占める針葉樹の人工林は、植林後の手入れが不十分だと保水能力が低下します。
そのため、針葉樹の人工林を間伐して広葉樹を増やすことで、水源かん養機能を高めることができる針葉樹と広葉樹が混生する森林(針広混交林)もしくは、広葉樹林を育成する管理を行っています。
間伐前の様子
間伐後の様子
全国で被害が拡大しているナラ類やシイ・カシ類等の広葉樹が集団で枯れる害虫被害(ナラ枯れ)が道志水源林でも見られるため対策を進めています。
令和6年度は試行的にドローンを導入したナラ枯れの調査を行いました。
調査により発見された被害木はくん蒸処理を行い被害の抑制に取り組んでいます。
ナラ枯れの様子
ドローンによる上空からの画像で、茶色く枯れている所がナラ枯れによる被害です。
ドローンによる調査
ドローンにより上空からナラ枯れを調査します。
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