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「よこはま彩発見」紙面連載バックナンバー(2025年分)
最終更新日 2025年5月1日
「広報よこはま」紙面連載のバックナンバーをお届け
海、港、緑、歴史、地域、人々、さまざまな魅力を持つ横浜。この街の彩りを連載でお届けしている「よこはま彩発見」。2023(令和5)年1月号から「広報よこはま」紙面に連載し、さらに詳しい情報をウェブサイトに掲載しています。ここでは紙面の過去の連載(2025年)分を再掲しています。また、ウェブの掲載内容は各月記事の右下「さらに詳しい話」のリンク先をご参照ください。
2025年5月号 開園60周年記念の楽しいイベントが盛りだくさん!~こどもの国
緑に映える桜と鯉のぼり(こどもの国)
こどもの国協会 常務理事兼園長 秋保 尚志
横浜市の北西部にある「こどもの国」をご存じですか。
丘陵地帯に広がる約100haの自然公園・遊戯施設で、5月5日に開園60周年となります。1959(昭和34)年の皇太子殿下(現上皇陛下)ご結婚の際に、当時、初めて一般家庭から皇太子妃が誕生することになり、大きな祝福の声が沸き起こりました。国民からのお祝い金が宮内庁に寄せられ、その使い道について両殿下が「子どものためになる施設を」との意向を示されたのをきっかけに、お祝い金や企業の寄付や国費などをもとに建設が始まり、1965(昭和40)年のこどもの日に開園しました。
元は旧陸軍の弾薬庫などがあった場所で、戦後は米軍に接収されていましたが、こどもの国建設を機に返還されました。自然を活かした地形に牧場や、ボート、自転車などさまざまな遊具を配置し、夏はプール、冬はアイススケートなどの遊びができる児童厚生施設として運営しています。これまでに5000万人近い方々にご来場いただきました。
今年は、60周年特別行事として、「思い出の遊具」写真展を開催中のほか、高校生による「思い出吹奏楽」(5月)、小中学生による「ダンスフェスティバル」(6月)、「三世代大運動会」(10月)、幼児向けステージショー(同)など楽しい企画を予定。定例行事を含め詳細はウェブサイトでご確認いただき、ぜひ遊びにお越しください。
こどもの国(有料)
【交通】こどもの国線「こどもの国」駅下車、徒歩3分。駐車場(有料)もあり。
【休園日】水曜日(水曜が祝日の場合は開園)、12月31日、1月1日
【問合せ】こどもの国協会 Tel:045-961-2111 Fax:045-962-1366
2025年4月号 横浜を自慢したくなる、「まちのデザイン」
大さん橋から望む赤レンガ倉庫とみなとみらい21地区 ~歴史と新しさ、自然が調和した横浜らしい風景
横浜市都市整備局都市デザイン室 桂 有生
横浜は、開港という特別な歴史を大事にしつつ、海外文化の玄関口として新しいコトやモノを積極的に受け入れてきました。また、日本を代表する都市でありながら、農地や緑地、水辺といった豊かな自然があることも大きな特徴です。
この「歴史と新しさ」「都市と自然」という横浜の個性を生かし、魅力的でひとの心を動かすまちをつくっていく活動が「都市デザイン」です。地域が持つ“らしさ”と、新しいものをうまく組み合わせることで「海の向こうに港の歴史を感じさせる赤レンガ倉庫。その奥には白く統一されたみなとみらいの街並み」といった横浜にしかない風景を多く生み出してきました。広い歩道があって歴史的建造物やオープンカフェを楽しめる日本大通り、夜も美しい街を生み出す夜景演出、自然地形を生かした緑道のある港北ニュータウン、暮らしに身近な河川のプロムナードなど、その取組みは幅広く、もう50年以上続いています。
今年度は、新たに都市デザイン「7つの取組み姿勢」を発表、さらに「歴史まちづくり」の新しい計画も打ち出しました。団地再生の支援や古民家の活用など、皆様と一緒になって取り組む、身近な魅力づくりに力を入れて、これからも皆様が「横浜に住んでいます!」と自慢したくなるような、横浜らしい風景を生み出していきます。
【問合せ】都市整備局都市デザイン室 Tel:045-671-2023 Fax:045-664-4539
2025年3月号 横浜と桜
横浜公園の横浜緋桜
桜といえば、“ソメイヨシノ”を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
万葉集では桜よりも梅の方が多く歌に詠まれていました。桜が多く登場するのは、古今和歌集以後になってからです。この頃に詠まれた桜は、ほとんどがヤマザクラです。ソメイヨシノは、江戸時代末期に江戸の染井村(現在の豊島区駒込)の植木職人が作ったもので、成長が早く、一斉に花が咲き誇る姿が好まれ、明治以降に広まりました。戦後の復興や高度経済成長の頃に、公園や街路など公共の場に植えられ、各地に桜の名所が誕生しました。
横浜にも多くの桜の名所が生まれました。戸塚区の柏尾川沿いの桜は、江戸時代末期に壊れた堤防を直した際に植えられ、昭和初期には、与謝野鉄幹・晶子夫妻が一首詠むほどの関東屈指の桜の名所となりました。南区を流れる大岡川の桜は、明治後期に中里から蒔田橋の流域に植えられ、多くの花見客が訪れる名所になっていきました。
サクラの園芸品種は200以上あると言われていますが、横浜と名の付く“横浜緋桜”は、横浜市の臼井勲氏によって作られた品種です。紅紫色の大輪の花が下向きに咲き、横浜公園(中区)、本牧山頂公園(中区)、岸根公園(港北区)などで見ることができます。
さて、いよいよ3月19日(水曜日)から花と緑があふれる大規模イベント「ガーデンネックレス横浜2025」が始まります。美しい港の風景や洗練された街並みとともに、サクラ、チューリップ、バラと春の装いのリレーを楽しんでみませんか?
ガーデンネックレス横浜2025(外部サイト)
【開催期間】3月19日(水曜日)~6月15日(日曜日)
【会場】みなとエリア(横浜駅周辺、みなとみらい・関内・山手地区)、里山ガーデン(旭区)ほか
【問合せ】ガーデンネックレス横浜2025について ハローダイヤル Tel:050-5548-8686(毎日9時~20時、6月16日まで) Fax:045-550-4093
記事について みどり環境局戦略企画課 Tel:045-671-2629 Fax:045-550-4093
2025年2月号 写真で見る都市横浜の河川運河
新吉田川(護岸工事完成後)横浜都市発展記念館蔵(佐藤鷇旧蔵写真)
横浜都市発展記念館 調査研究員 松本 和樹
近年、親水空間として、都市河川が注目されています。横浜では、大岡川(南区ほか)や石崎川(西区)に整備されたプロムナードが、人びとの憩いの場となっています。こうした都市河川は、横浜でどのように形成され、どのような歴史をたどったのでしょうか。現在は埋め立てられて大通り公園(中・南区)として整備されている、吉田川・新吉田川に注目してみてみましょう。
写真は新吉田川の長島橋※1付近を撮影したものです。新吉田川は1896(明治29)年に開削されました。明治時代、吉田新田側の市街地化が進んだ横浜では、河川の整備・開削も行われ、自然河川の大岡川とともに河川運河網を形成しました。
その後、横浜の河川運河は、関東大震災で護岸や橋梁に被害を受け、国や横浜市による復興工事が進められます。その様子を伝えるのがこの写真です。画面中央の長島橋には、復興工事で設けられた意匠を施した親柱※2を確認できます。護岸はコンクリート製の擁壁となり、両岸には舟運のための物揚場も整備されました。写真は、河川運河が輸送網として活用されていたことを示しています。
その後、吉田川・新吉田川は市営地下鉄の建設工事で埋め立てられ、地上は大通り公園として整備されます。長島橋も姿を消しますが、橋名板は吉田川・新吉田川の痕跡を伝えるレリーフとして、現在も伊勢佐木長者町駅で保存されています。
※1 現在の伊勢佐木長者町駅と阪東橋駅の中間付近 ※2 橋の両端に設けられる大きく太い柱
企画展 運河で生きる ~都市を支えた横浜の“河川運河”(外部サイト)~(有料)
【会場】横浜都市発展記念館 【期間】4月13日(日曜日)まで
【交通】みなとみらい線「日本大通り」駅下車、徒歩すぐ
【問合せ】横浜都市発展記念館(外部サイト) Tel:045-663-2424 Fax:045-663-2453
2025年1月号 横浜中華街の風物
横浜華僑女性の婚礼衣装 1940年頃(廣東會舘倶樂部寄贈・横浜ユーラシア文化館蔵)
横浜ユーラシア文化館副館長 伊藤 泉美
横浜はお正月が二度やってくる華やいだ街です。新暦の正月と旧暦の正月「春節」です。古くは、1913(大正2)年の横浜のガイドブックに横浜の年中行事の一つとして「中華民国正月」が紹介されています。現在は「横浜春節祭」として、中華街にとどまらず、横浜を挙げて行われる早春の一大イベントとなっています。夏には旧暦6月24日に行われる関帝誕があります。関帝誕は横浜関帝廟の主神・関羽の誕生日を祝う祭事です。横浜関帝廟の歴史も古く、幕末の開港間もない頃に小さな祠が創られたのが始まりです。以来、関東大震災、横浜大空襲、そして1986(昭和61)年元旦の火事を乗り越え、現在は第4代関帝廟が街と人びとを守っています。
中華街から歩いて数分の距離にあり、「横浜で世界とつながる」をコンセプトとした博物館が横浜ユーラシア文化館です。ユーラシア地域のさまざまな民族の歴史や文物を紹介するとともに、国際都市横浜ならではの、この街に息づく多様な文化を紹介しています。常設展示室では横浜華僑の婚礼衣装や、中華街の東西南北の牌楼(門)に関係する漢王朝の時代の瓦当拓本※も展示しています。横浜中華街にお越しの際は、横浜ユーラシア文化館まで足を伸ばしてみませんか?
※軒先部分の屋根瓦に墨をあて、刻まれた模様を紙に写し取ったもの
横浜ユーラシア文化館(有料)
【交通】みなとみらい線「日本大通り」駅下車、すぐ。JR・市営地下鉄「関内」駅下車、徒歩10分。
【休館日】月曜(祝日の場合は翌平日)、12月28日~1月3日ほか
【問合せ】横浜ユーラシア文化館(外部サイト) Tel:045-663-2424 Fax:045-663-2453
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電話:045-671-2332
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