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モヤモヤした気持ちを抱えたら
よこはま企業健康マガジン第110号(令和6年3月6日配信)より抜粋
最終更新日 2024年7月30日
はじめに
季節の変わり目は寒暖差や気圧変動によって自律神経が乱されがちです。
また年度の変わり目は業務に追い立てられ過労になりがちです。
新年度になると生活が大きく変わる人もいると思います。
今回は、答えの出ない事態に耐える能力、そしてストレスへの対処法について、簡単に触れてみます。
ネガティブ・ケイパビリティ(答えの出ない事態に耐える能力)
みなさんはモヤモヤした気分を抱えていることはありませんか?
私たちは筋道が通っていないことがあるとモヤモヤした気持ちになり「なぜ?」と問わずにはいられませんし、
逆に筋道が通って納得がいくとすっきりした気持ちになれます。
実際、「こうなるはず」「こうするべき」といった自分の考えと、現実や他人の考えとが食い違うようなときに、
私たちは不快な心理状態から早く逃れようとして、ついつい自分にとって都合が良い決めつけに陥りがちです。
単なる『違い』を『間違い』と決めつけてしまわないように気をつける必要がありそうです。
答えの出ない事態において、不確実なものや未解決のものを受容する能力、言い換えると
「答えの出ない事態に耐える能力」のことを、「ネガティブ・ケイパビリティ」といいます。
先が読めないこの時代に求められている能力なのかもしれません。
ストレスに対処するために
日々の生活における精神的なストレスに対するセルフケアは肝要です。3つ取り上げてみます。
①自分の感情に気づく
瞑想して、呼吸や心拍そして全身に意識を巡らせ、今ここの自分に注意を向けることは本来の自分の感情に気づくのに役立ちます。
マインドフルネスとして、米国IT企業で取り入れられ、注目されています。
②書き出してみて、別の考え方もしてみる
頭に浮かぶモヤモヤは文字にして紙に書き出してみましょう。自分の考えを整理するのに役立ちます。
さらに、あえて意識的に異なる別の考え方も書き出してみると、少しは気持ちも変わってくるかもしれません。
③気持ちを聞いてもらう
信頼できる人に自分の気持ちや考えを話してみましょう。
自分の気持ちがすっきりするだけでなく、他人の視点からの別の考え方に気がつけるかもしれません。
孤立や孤独感の軽減にもつながるでしょう。
こころの不調を自覚したら相談を
『風邪は万病の元』と言われます。
風邪のような身近で些細な病気でも、放っておくと様々な病気に転じることがあるので軽んじてはいけない、
との戒めを含むことわざです。
『うつはこころの風邪』とのフレーズが一時期よく聞かれました。
「うつ」は誰でもおこりうるありふれた状態かもしれません。
しかし、こじらせてしまうことで生活の質を大きく低下させてしまう「うつ病」は侮ることができない病気なのです。
もしつらい気持ちが続くときは、相談窓口を利用して相談してみましょう。
適切な助言やサポートを受けることは、問題解決へのきっかけになるはずです。
相談窓口に相談して、不安を払拭しながら、受診先を決めるのもよいと思われます。
監修
こころの健康相談センター 精神科医師
このページへのお問合せ
健康福祉局障害福祉保健部こころの健康相談センター
電話:045-671-4455
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