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糖尿病~正しく理解し、上手に付き合っていきましょう~
最終更新日 2024年8月16日
糖尿病の基礎知識
HbA1cって何?
HbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)は、過去1、2か月の血糖値の平均的な状態を表すものです。
高めの値が続いていると、自覚症状がなくても、糖尿病が進行している可能性があります。
自覚症状が出るまで放置してしまうと、生活習慣の改善だけで糖尿病の進行を防ぐことは難しくなります。
異常なし | 要指導 | 要医療 | |
---|---|---|---|
HbA1c(NGSP表記) (%) | 5.6未満 | 5.6以上6.5未満 | 6.5以上 |
※糖尿病は、症状の有無、血糖値、HbA1cの値を総合的にみて診断します。
要医療の方は、必ず医療機関を受診してください。
糖尿病とは
「糖尿病」という病名はよく耳にするかと思いますが、具体的にどのような病気なのかご存じでしょうか。
糖尿病は、血液中の”糖”が増えすぎてしまった状態のことです。
血液中に糖が増えてしまうと、全身の血管を痛め、様々な合併症を引き起こします。
自覚症状は出づらいため、血液検査を実施し、状態を把握することがとても重要です。
糖尿病の三大合併症
糖尿病の合併症は、気付かないうちに進行している場合があります。
早めに受診することや、生活習慣改善に取り組むことがとても大切です。
ここでは、糖尿病の三大合併症についてご紹介します。
症状 | 放っておくと | |
---|---|---|
腎症 | 腎臓にある糸球体という組織が傷ついて、尿にタンパク質が漏れ出るなど、腎臓の働きが悪くなります。 | 週に3回、1回4時間程度、人工透析に通わなくてはならなくなる可能性があります。 |
網膜症 | 目の網膜の血管が痛むことで視力が低下します。 | 糖尿病の合併症で低下した視力はメガネなどでは矯正できません。日常生活に支障をきたし、失明してしまう可能性もあります。 |
神経障害 | 全身の神経がダメージを受け、手足の痛みやしびれ、感覚の麻痺、便秘や下痢などの症状が出ます。 | 手足の末端が壊疽し、切断する必要が出る可能性があります。 |
糖尿病の治療・健診について
すでに糖尿病の治療中の方へ
- 糖尿病について定期的に通院しましょう。自己判断で通院や治療を中止することは大変危険です。
- 合併症の早期発見や歯周病の予防・改善のため、内科/糖尿病内科のほか眼科や歯科も受診しましょう。
- 年1回は必ず健診を受けましょう。糖尿病以外の生活習慣病もチェックできます。
要医療で糖尿病の治療を行っていない方へ
- まずは内科か糖尿病内科を受診しましょう。放置すると自覚症状がないままに悪化する可能性があります。
- 年1回は健診を受け、HbA1c、血糖値など糖尿病に関するデータを確認しましょう。
~過去に糖尿病の治療を行っていた方へ~
自己判断で通院や治療を中止していませんか。もしそうであれば、通院を再開しましょう。
普段の暮らしにプラス1の工夫
糖尿病の予防と免疫力の向上には生活習慣を整えることが大切です。
健康な未来のために、普段の暮らしにプラス1
まずはできることからひとつずつトライしてみましょう
朝ごはんを食べない ⇒ 決まった時間に3食とることで、血糖値の急激な上昇を防ぐことができます。
プラス1=
何か1つでも朝ごはんを食べる
※糖尿病になると、歯周病にもかかりやすくなります。食べた後は歯磨きも忘れずに!
野菜が少ない ⇒ 野菜や海藻に含まれる食物繊維は、血糖値の急激な上昇を抑えてくれます。
ミネラルも補給できます。
プラス1=
すぐに食べられるトマトやきゅうりを食べてみる
運動不足 ⇒ 普段の生活をしながら、意識的に「プラス1」の動きを!
血糖値を下げるには、食事の約1時間後の運動が特に効果的です。
プラス1=
近所を歩いてリフレッシュ
階段をのぼって運動をプラス1
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