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露地を歩く
最終更新日 2024年9月10日
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37.露地を歩く(久保町23の32付近)
露地、あるいは路地。仏教の方では煩悩を離れた境地のことをいうそうだし、茶道の方では石灯ろう、(※1)蹲踞(つくばい)、飛び石などを配した草庵式の庭を指すというが、今回の露地は「人家の間の狭い道(広辞苑)」で、格別のものではない。
人間が集まり生活すると、必然と至便にして最短の小道ができ、さらに需要に応じて網の目のように四通八達する。それが露地である。計算された整然たるニュータウンなどには無い代物だが、狭い道に生活のにおいが漂う風情は捨てがたい。行き止まりかと思うと意外な所に出てみたりするのがおもしろい。ただ、昔のような軒の(※2)釣忍(つりしのぶ)や子どもらの遊ぶ声が消えたのが少し寂しい。
※1蹲踞…茶庭の手水鉢※2釣忍…シノブグサを輪にして軒先につるすもの
文・絵 長谷川 泰(西区文化協会 騎虎の会主宰)
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