ここから本文です。
正体不明のお稲荷さん
最終更新日 2024年9月10日
ここで紹介している内容は、現在とは異なる場合がありますのでご注意ください。
56.正体不明のお稲荷さん(老松町35)
現在は石段・石垣が残るのみ
戸部の五叉路の一角、印刷会社の脇に鎮座ましますこの稲荷神社。ご近所で尋ねても名前も由来も判らない。社殿(という程でもないが)を保護する鞘堂(さやどう)も軒は傾き、神使のお狐さんもすべて首を欠き、灯籠(とうろう)の笠もこわされているという荒廃ぶりがなんとも痛ましい。
一の鳥居には大正の年号と「御大典記念」の文字がかすかに読みとれ、二の鳥居には昭和の年号と「富澤□蔵」(□=不明)と刻まれているのが判る。そういえば、昔、この辺りに戸部裁縫女学校というのがあって、調べてみると創設者が富澤茂登子女史とある。これが何かの手がかりになるかも知れない。なお、境内の奥にある庚申塔(こうしんとう)は宝永8(1711)年建立のものだが、その4年前に富士山が噴火して宝永山ができている。
文・絵 長谷川 泰 (西区文化協会 騎虎の会主宰)
このページへのお問合せ
西区総務部区政推進課広報相談係
電話:045-320-8321
電話:045-320-8321
ファクス:045-314-8894
メールアドレス:ni-koho@city.yokohama.lg.jp
ページID:199-871-906