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霞ケ丘の不動尊と鐵温泉

最終更新日 2024年9月10日

ここで紹介している内容は、現在とは異なる場合がありますのでご注意ください。

48.霞ケ丘の不動尊と鐵温泉(霞ケ丘1の1付近)

霞ケ丘の不動尊と鐵温泉


近くの植木屋さんの先代か先々代が、土の中から掘り出した不動明王を祀(まつ)ったものだというが、地元では単に「不動尊」と呼ばれている。故事来歴は詳(つまび)らかでない。熔岩の台座に稍々(やや)損耗が進んではいるが、それなりの威容を示しておられる。

すぐそばに、野毛山へ直登する通称百段坂といわれる急な石段がある。この辺りに、戦後まで続いた「鐵温泉」という鉱泉旅館があった。吉川英治の自伝にも登場するこの宿は、明治18(1885)年の創業だが、それ以前から鉱泉の存在は知られていて、ヨコハマの奥座敷などということで繁昌したものだという。
今は広大な駐車場となって往時のおもかげはないが、湧き水があるとかで、そういえば場違いな蛙の声をきいた。

文・絵 長谷川 泰(西区文化協会 騎虎の会主宰)

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